代々木アニメーション学院石黒ゼミナール参加企画作品「キレル。」
石黒ゼミナールとは「銀河英雄伝説」などでおなじみの石黒昇先生をお迎えして、各科から参加希望者がそれぞれアニメ企画を持ちよって、自由討論形式で話し合うというものです。
このゼミに私は「キレル。」という作品企画を発表し、大反響を頂きました。あの狭い空間(50人〜60人)で、あれだけ大反響でしたから、映像化されれば、凄いことになるでしょう。
○タイトル「キレル。」
○対象:残酷表現があるのでR指定。ただし、社会問題に関心があり、このアニメを冷静に受け止められる人に限る。
○ジャンル「社会派アニメ」
○企画意図
最近、若者がすぐキレルと言われている。そこでキレル若者の心理を、主人公によって描くことで理解してもらう。
アニメーションで表現する理由は、残酷表現を少しだけ緩和するためと、あくまでフィクションであることを強調するため。
別に公衆道徳や社会正義を説くつもりはまったくない。あくまで、主人公の感性でムカツク人たちを撃つ。ただキレルという「現象」のみを表現する。
○登場人物
☆阪木慎二 性別 男 年齢14才。物静かな中学二年生 まじめに学校に通う。多少内向的ではあるが、友達はいる。いじめは受けていない。一人っ子。
☆阪木良太郎 性別 男 年齢44才。 慎二の父。学歴至上主義者。一流大学(文系)から一流企業へ。あまり家にはいない。家に帰れば勉強しろ、一流大学(理系)に入れ、一流企業に就職しろとうるさい。
☆阪木悦子 性別 女 年齢42才。慎二の母。専業主婦。元々躁鬱の気があるのだが、最近は特に息子の進学のことでノイローゼぎみ。独り言が多く、いつも怒鳴っている。
○ストーリー
慎二はその日もいつものように友達に別れを告げ、塾から帰ってきた。母はいつものように、イライラして、成績が下がったことをブツブツ、話が突然変わったりしながら、慎二にあたっていた。
突然、部屋で伏せっていた慎二の左腕が腐り、ぼとっと落ちた。そして、銃口が表われ、弾丸を発砲できるようになり、ホバー(空中浮揚)で移動できるようになる。そして全く無表情になる。(キレルは怒るとは全く違う。従って、無表情。)つまり、キレたのだ。
部屋から出るなり、慎二を怒鳴りつけた母親を撃つ。母親が撃たれたにもかかわらず「そんなことやってないで、勉強しろ!」ととんちんかんなことを怒鳴りつける父親を撃つ。(元々頭おかしいんですね、この一家)
たまたまテレビがついている。テレビでは3人組のお笑いグループがつまらない(あるいは意味不明な)コントをやっている。テレビのブラウン管目掛けて撃つ。外に出てみる。隣の家の犬がうるさいので撃つ。
とりあえず歩道をホバーリングしてみる。歩道に3人並んで道をふさいでいる女子高生を左から順に撃つ。頭に旗を立てて、両手に旗を持って、騒ぎながら歩いている人を発見して撃つ。酔っ払いサラリーマンを撃つ。
慎二はやがて駅に着く。脚の不自由な人がなかなか電車に乗れず、後ろに人の列が溜まっている。脚の不自由な人を撃つ。後ろの列の人たちは、何事も無かったように電車に乗る。駅でゲロを吐いている人を見て撃つ。ヤクザが集団で歩いているのを見て、全員撃つ。
ホバーリングによって慎二が向かったのは夜の繁華街。まず慎二の目に入ったのは煙草の吸い殻をポイ捨てする人。ポイ捨てした人を撃ってから、捨てられたものを3発撃つ。つづいて空缶、噛み終ったガムをポイ捨てした人を撃ち、それぞれ、捨てられたものを3発ずつ撃つ。ナンパしている男を撃つ。その後ナンパされていた女も撃つ。街角で堂々といちゃつくカップルを撃つ。街頭で布教活動をしている人を撃つ。裏路地で恐喝している奴等を撃つ。恐喝されていた人も撃つ。「ありがとう…」「お前もじゃ!」パーン。
周りは騒ぎとなり、パトカーのサイレン音が聞こえてくる。警官隊と銃撃戦になるかと思いきや、別に警官にはムカツカナイから、おとなしく投降する。
ラスト、裁判シーン。自分の腕から生物学的に生えたものだから銃刀法にも引っかからず、刑法第39条により精神鑑定でも無罪。
慎二、ニヤっと笑ってEND。
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